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ターキッシュアンゴラの性格の4大特徴。飼い方やしつけのコツ

ターキッシュアンゴラの画像

原産国「トルコ」では幸運を運んでくれる猫として、またその美しさから「生きる国宝」と呼ばれるターキッシュアンゴラ。数自体も少ないため日本でも珍しい猫種になります。
今回はそんなターキッシュアンゴラの性格やしつけのコツや注意点などご紹介します。



ターキッシュアンゴラの性格の4大特徴。飼い方やしつけのコツ

ターキッシュアンゴラの紹介

まずはターキッシュアンゴラについて簡単にご紹介します。

1.ターキッシュアンゴラとは

ターキッシュアンゴラはもともと山岳地帯で生息していたことからスリムな体は意外にも筋肉質で、そのしなやかな体にまとうふんわりとした被毛により優雅な風貌をかもしだしてくれます。
そのシルクのような光沢を放つその被毛は、さわり心地も素晴らしい長毛種のシングルコートで、数種類ある毛色の中でも白い毛色で左右の目の色が違う「オッドアイ」を持つ希少なターキッシュアンゴラは、その神秘的な美しさから国宝級ともいわれています。
品格漂う顔つきは、アゴ先がシャープな逆三角形の頭部に少しつり上がったアーモンド型の丸い目をしていて、特徴的な大きな耳は付け根が広く
先が尖り気味で存在感があり、どことなくエキゾチックな印象も感じられます。
全体から溢れるエレガントな印象とバレリーナのように優美な動作、しかしながらその見た目に反して良く動き回る活発な猫のようです。

2.ターキッシュアンゴラの平均体高・平均体重

ターキッシュアンゴラの平均体高はオス45〜60cm、メスは約40cmです。
平均体重はオスは3.1〜4.6kg、メスは2.4〜3.7kgと個体差はありますが、猫類の中でもやや大きめで中型の部類に入ります。

3.ターキッシュアンゴラの名前のルーツ

別名「アンカラキャット」とも呼ばれるトルコが原産のターキッシュアンゴラ。
名前の由来ですが、ターキッシュ(Turkish)は「トルコ(風)」という意味で、アンゴラ(Angora)は16世紀当時のトルコの都市「アンカラ」の呼び名を意味しています。
ターキッシュアンゴラは英語でもそのままで「Turkish Angora」と表記します。

4.ターキッシュアンゴラの簡潔な歴史

名前のルーツで紹介したように、ターキッシュアンゴラは古くからアンカラ周辺の山岳地帯に生息しており、ナチュラルブリードの原種から派生した最も古い小型の「マヌルネコ」が進化した猫種といわれています。
また、現代のセミロングヘアの猫の多くはターキッシュアンゴラの血を引いているといわれています。

5.日本で飼育されている数

ターキッシュアンゴラ自体の生息数が世界的に少なく、そのため日本でも市場に出回ることがほとんどありません。大よその飼育数も把握できていないのが現状です。

5.ターキッシュアンゴラの平均寿命

ターキッシュアンゴラの平均寿命は10〜13年です。
一般的な猫の平均寿命が14年前後といわれていますので少し短命のようですが、生活環境や食事、生まれ持った体質などで寿命は違ってきます。

6.ペットショップでの購入価格

ターキッシュアンゴラの価格相場ですがおよそ30万円前後となります。
日本ではあまりブリーダーが少ないため、ほとんど市場には出回ることがなく、もしブリーダーから購入することができても非常に高値で取引されているようです。
また、国内ブリーダーが少ないことから海外からの取り寄せることもできますが、手続きや諸費用なども入れると40〜50万円と高値になってしまいます。
購入時の注意点としては、白猫特有の先天性異常がある場合が多いので、何か問題が起こった時のためにしっかりとした保証があるのか事前に確認できる信頼の高い販売元からの購入をおすすめします。

ターキッシュアンゴラの白猫に多いオッドアイ

幸運をもたらすといわれている左右の目の色(片方だけ青色)が違う「オッドアイ」は、医学用語で「[ruby 虹彩異色症 こうさいいしょくしょう]」と呼ばれ、先天的な遺伝子異常によるものとされていますが、明確な原因はまだ分かっていません。

じつはオッドアイになりやすい猫種というのは、ほんの数種類の純血種で特に白猫が発症する割合が高いようです。

猫の毛色は色素細胞の量で決まるといわれ、白猫は色素細胞の量がセーブされているために全身が真っ白になるわけで、瞳が青くなる原因も、普通の猫よりも目の色を作る色素細胞がセーブされることによって青くなるようです。

オッドアイの猫は寿命が短い?

昔からオッドアイの猫は寿命が短いといわれています。
データによると青い目を持つオッドアイの白猫の多くが、遺伝子的に青い目側の耳に聴覚障害を持っていることがわかっています。
生まれつきの聴覚障害により短命である可能性も否めないのですが、自然界で生きる上で聴覚に問題があると周りにいる敵の気配をとらえることが難しく、結果的に狙われて命を落としてしまうことから「オッドアイ=短命」という説もあるようです。
ですが、現在ではほぼ家の中だけで飼われているターキッシュアンゴラですから、オッドアイに限らず、たとえ聴覚障害があっても敵を警戒する心配もありませんし、不自由なく生きていけますので寿命が伸びる可能性は十分あるでしょう。
オッドアイのターキッシュアンゴラ

ターキッシュアンゴラの性格の4大特徴って?

1.愛情深い

ターキッシュアンゴラは他の猫と比べて飼い主に対して愛情が深いので、飼い主との相性がよく、信頼性も高くなればより一層親愛の情を示してくれるでしょう。

2.従順

ターキッシュアンゴラは人懐っこくて愛情が深い分、飼い主に従順だといえます。
言いつけをよく聞いてくれるので、しつけやすいと言えるでしょう。

3.自由奔放

ターキッシュアンゴラは従順なわりに束縛を嫌がるので、猫のほうから甘えてくるとき以外は出来るだけ自由にしておきましょう。
この性格を知らずに構ってばかりいると、知らず知らずのうちにストレスを溜め込んでしまう恐れがあります。
かまいたい飼い主さんには、注意と多少の我慢が必要といえるでしょう。

4.神経質

ターキッシュアンゴラは意外に神経質なところもあります。
しっかりとした信頼関係を築けないうちは、新しい猫や他の動物を同居させるのは絶対に避けましょう。

性格の違いはあるの?オスとメスでの性格の違い

1.オス

ターキッシュアンゴラのオスは、活発で与えられたおもちゃなどでよく遊びます。
そんな反面、大好きな飼い主さんの肩に乗ってきたりと可愛らしい一面もあります。

2.メス

逆にメスのターキッシュアンゴラは、ツンデレタイプでかまって欲しいときと、そうでないときの態度がハッキリとしているので扱いやすいかもしれません。
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ターキッシュアンゴラを飼う人に向いている3つのポイントとは?

1.構いすぎず見守れる人

ターキッシュアンゴラは大好きな飼い主さんに対して、時には「構って!攻撃」があるかもしれませんが、基本的には自由奔放なところがありますので極端に構いすぎず、猫の方から寄ってくるとき以外は、優しく見守るくらいの気持ちで接することが重要です。

2.掃除が苦にならない人

ターキッシュアンゴラの被毛はセミロングのシングルコートですが、それなりに抜け毛はありますので普段からコーミングが必要です。
季節の変わり目には特に抜け毛が多くなるので、抜け毛の散らかりが目立つときに小まめに掃除ができると清潔な環境が保たれます。

3.遊び部屋が準備できる人

山岳地帯で生きてきたターキッシュアンゴラは高いところの昇降や走り回ったり、ハンティングゲームやおもちゃと遊ぶことが大好きです。
できるだけ猫専用の部屋を準備してあげましょう。もちろんキャットタワーは必需品です。

ターキッシュアンゴラのしつけの3つのコツとは?

1.食事の量をきちんと管理する

食事の管理は猫の健康に直結しています。
食事の時間と量をきちんと決めて与えるようにして、太り過ぎで肥満になるのを予防しましょう。

2.トイレや爪とぎなどの基本的なしつけは小さいうちに

ターキッシュアンゴラは比較的しつけがしやすい方なので、子猫の内にトイレや爪とぎのしつけをしっかりとしつけておきましょう。

3.扉を開けないようにきちんと覚えさせる

賢いターキッシュアンゴラは、棚の引き戸や扉などを開けるコツがわかれば習慣になってしまう恐れがあります。
食品や衣類などの扉を開けてはいけない事をきちんと覚えさせておきましょう。
ノルウェイジャンフォレストキャットの飼育に関しての注意事項とは?

要注意!飼育する場合に特に注意する5つのこと

1.ゲージなどの狭い空間で飼わない

ターキッシュアンゴラは自由な環境で動き回ることが大好きな猫種ですから、狭いゲージなどに入れられるのはストレスでしかありません。なるべく広い空間を用意してあげましょう。

2.多頭飼いはしない

ターキッシュアンゴラは大好きな飼い主を独占したい性格なので、多頭飼いにより自分への愛情が半減してしまうとストレスや不安を感じてしまうことがあるようです。
もし、どうしても多頭飼いをしなくてはならない時は、先住猫のターキッシュアンゴラの性格をきちんと把握して、何ごとに対しても優先順位を一番に持ってくるようにしましょう。

3.寒さ対策に気を付ける

ターキッシュアンゴラは長毛種でアンダーコートがないため毛の量が少なく、寒さに弱いため猫種です。
寒い季節は昼間でも温かく過ごせるように暖かい素材のマットなどを敷くなどして防寒対策をしてあげましょう。

4.逃亡に注意!

猫は基本的に「家に就く」と言われていて、家猫がもし間違って外へ飛び出したとしても自分から帰ってきます。
ですがターキッシュアンゴラに限っては、冒険心が旺盛なため間違って外へと出してしまったら自分からは帰って来ない可能性がありますので、玄関や窓の戸締りには十分な注意が必要です。
また非常に賢いので、簡単に開く扉などは自分で簡単に開けてしまう恐れがありますのでカギをかけるなどの対策が必要です。

5.高い棚の上などに物を置かない

高い所に登って見下ろすことが好きなターキッシュアンゴラはリビングやキッチンなどの棚や冷蔵庫の上に飛び乗ることが考えられます。
これは習性なので、しつけで止めさせる事は不可能ですのでこの場合は、猫が登りそうな高い場所には物を置かないようにしましょう。

ペットにする喜び・・・ターキッシュアンゴラを飼う魅力とは?

1.生きる国宝と過ごせる喜び

白い長毛の優美な姿と神秘的な目を持ち「生きる国宝」といわれるほどの美しいターキッシュアンゴラ。
飼い主に深い愛情を向けてくれ、しかも従順ですからそのような猫を飼うことの喜びは何ものにも代えがたいものがるようです。

2.シルクのような手触りでフワフワで柔らかな被毛

シルクのような手触りのターキッシュアンゴラの被毛は、いつまでも撫でていたいほどフワフワで柔らか。
そんな被毛に思わず顔をうずめてしまいたくなるかもしれませんね。



まとめ

ターキッシュアンゴラの原産国は、トルコ共和国・体高はオス45cm〜60cm、メス約40cm・体重はオスは3.1kg〜4.6kg、メスは2.4kg〜3.7kg・やや大きめの中型・
平均寿命は10年〜13年。
ターキッシュアンゴラの白猫は、左右の目の色(片方だけ青色)が違うオッドアイで生まれながらに聴覚障害の可能性があるが普段の生活において支障はない。
ターキッシュアンゴラの性格の4大特徴は、愛情深い・従順・自由奔放・神経質。
ターキッシュアンゴラのオスとメスでの性格の違いは、オスは甘えん坊でメスはツンデレ。
ターキッシュアンゴラを飼う人に向いている3つのポイントは、構いすぎず見守れる人・掃除が苦にならない人・遊び部屋が準備できる人。
ターキッシュアンゴラのしつけの3つのコツは、食事の量をきちんと管理する・トイレや爪とぎなどの基本的なしつけは小さいうちに・扉を開けないようにきちんと覚えさせる。
ターキッシュアンゴラを飼育する場合に特に注意する5つのことは、ゲージなどの狭い空間で飼わない・
多頭飼いはしない・寒さ対策に気を付ける・逃亡に注意する・高い棚の上などに物を置かない。
ターキッシュアンゴラを飼う魅力は、生きる国宝と過ごせる喜び・シルクのような手触りでフワフワで柔らかな被毛。



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