「気に入ったなら抱いてみませんか」店員に勧められてつい抱いてしまったモフモフの仔猫。愛らしい目でじっと見つめられたらたまりません。
でも、今手持ちがなくて……そんな時、ペットローンがあなたと猫をつないでくれる橋になります。
猫が飼いたい!
可愛い猫とふれあった時、「この子はうちに来るために、ここで待っていてくれたんだ!」そう思う瞬間が猫好きならきっと訪れます。
相手が里親捜しをしている知り合いや団体なら、環境さえ整っていれば連れて帰ることができます。
でも、ペットショップで出会ってしまったら、連れて帰るためにはそれなりの対価が必要です。
フィーリングがあってしまった子が人気猫種で一番可愛い月齢だったら、その子と一緒に暮らすためには結構な金額を用意しなくてはいけません。
また、ペットショップの店頭にはそういう見目麗しい子達が並んでいるのです。
猫を購入したいけどすぐにはまとまったお金が用意できない。そんな時にペットローンは役に立ってくれます。
ペットローンって何?
ペットローンはその名の通り、猫や犬などのペットを購入するときやその後のケアのために使えるローンです。
ペットショップが独自に用意しているショッピングローンと銀行が取り扱っている目的型のローンがあります。
そのほかにもペットの購入時に活用できるローンはあります。
ペットローンの種類
1.使途目的型ローン
・ペットショップのローン
このローンはペットショップが独自に扱っているローンで、クレジットカードがなくても申し込めます。
「ローンを組むならこちらを」とペットショップもすすめてくることもあり、一定の分割回数までは無金利、餌代やサロンの割引利用などの特典がついいる場合があります。
ただ、独自といっても実際の契約はローン会社と結ぶことになっていて、金利はそれなりに高額です。
・銀行のペットローン
このローンはカーローンやトラベルローンなど、融資してくれるお金の使用目的が限定されている使途目的型ローンのことです。
一般的には購入代金の見積もりが必要になります。
使用目的が決まっている分、金利は安くなりますが、ペットショップのローンに比べて審査のハードルは少し高めです。
ペットの購入後の治療費やトリミングの支払にも使える専門のカードを作ってくれる銀行もあります。
2.使途フリーローン
・消費者金融のローンとカードキャッシング
このローンの場合、ネットやATMで申し込めば最短で即日融資してくれます。
クレジットカードもショッピングローンも取り扱っていない個人経営のペットショップで、現金を用意しなくてはいけないときに便利です。
現金決済なのですぐに猫を連れて帰ることができます。
審査はゆるいですがその分、金利は高いと思ってください。
・クレジットカード
ホームセンターのペットコーナーならもちろん、街中でもほとんどのショップでクレジットカードが使えます。
当然ですが事前にクレジットカードの審査を通ってカードを持っている必要があります。
購入費に応じてポイントが還元されます。
ペットローンのメリットとデメリット
ペットの購入に使えるローンは各金融機関が用意していますが、それぞれにメリットとデメリットがあります。
それぞれのローンごとにまとめてみました。
ペットショップのペットローン
メリット | デメリット |
---|---|
|
|
銀行系のペットローン
メリット | デメリット |
---|---|
|
|
消費者金融カードキャッシング
メリット | デメリット |
---|---|
|
|
クレジジットカード
メリット | デメリット |
---|---|
|
|
※契約前に、万が一、ローン期間中にペットが死んでしまったときの保障がどうなっているかを確認してください。
ちなみにペットを購入する際にペットローンを利用する場合、すぐに連れて帰ることができるのはキャシングローンかクレジットカードのみです。
購入代金が高額になるときは、多少時間がかかっても金利が低い銀行のペットローンを利用するのがお奨めです。
猫にかかるお金は月々の返済だけではありません
ローンで猫を飼う前にちょっと待ってください。
猫の購入代金を○回払いにすれば、月々の支払は○千円、これなら今の収入でも無理なく払っていけるな……と胸算用しているとしたらそれだけでは間違いです。
猫は生きものです。
一緒に暮らせば食費、ペット保険、医療費、その他トリミングサロン代、旅行や出張の時に預けるペットホテル代、一緒に旅行にいけば猫にも宿泊費、飛行機や船なら交通費がかかります。
猫にかかる費用は最低でも治療費込みで1ヶ月5,435円=年間65,220円
※一般法人ペットフード協会 平成28年(2016年)全国犬猫飼育実態調査
ペット保険やトリミング、ペットホテルなどの費用をくわえた概算では、年間17万1,216円という結果もあります。
※2016年アニコム損害保険の調査
ペットローンを組むときには月々の支払+月々の猫の生活費を加えた上で毎月の返済金額を決めなくては意味がありません。
あなたはその金額を支払えますか?
ですから、どんなに可愛くても一時の感情だけで飼ってはいけないのです。
病気の時にこそペットローン
ペットローンは、ペットを買うときよりも、病気の治療にこそ使えるローンです。
動物病院ではクレジットカードに対応しているところが少ないため、治療のための出費は現金で、しかも一括で支払わなければなりません。
1万2万で済む場合なら大丈夫でしょうが、入院や手術が入ってくると10万20万は簡単にかかってしまいます。
ペット保険に入っている場合
ペット保険に入っていいる場合でも、それは変わりません。
もちろん、窓口精算が可能なペット保険に入っていれば支払う額は少なくて済みます。
ただ、窓口精算ができる保険はペット保険のなかでも2社しかなく、提携していない病院も多いので使えないことがほとんどです。
また、ほとんどのペット保険は一旦治療費を払ったあとに補償金を請求することでお金が返ってきます。
つまり、一度はその金額を全額払わないといけないわけです。
そんなとき手持ちに余裕があればいいですが、ちょっと支払いが厳しい…。
そんな時に使えるのがペットローンというわけです。
オススメはスルガ銀行のペットローン
メリット・デメリットで紹介したように、ペットローンを利用するなら金利の安さから銀行系のペットローンがやはりオススメです。
購入する時はそれほど感じないかもしれませんが、猫の病気の治療などに使うなら金利が低いほうがお得です。
中でもスルガ銀行なら、口座を持っていなくてもペットローンが利用できるので、イチオシです。
スルガ銀行のペットローンについて、気になった方は「ペットローンって何?」のページを御覧ください。
まとめ
猫を飼ってみたいという思いがあって、猫を飼っても問題ない住環境であり、経済的に許すなら、是非猫と暮らしてみてください。
ペットショップに並んでいる猫たちはそういう人との出会いを待っているのです。
ローンを組んでまで猫を飼うなんて……という意見は、裏返せば「ローンを組んででも猫を飼いたい」という感情に他なりません。
猫と暮らすためには、最後までこの子の面倒を見るという強い感情が必要です。
せっかくの出会いを無駄にしないためにペットローンを組むのは間違っていません。
でも、後先を考えずにペットを飼うのは間違っています。
目が合った猫ちゃんの瞳を見つめながら、しっかりと計画を立てて、その子をお家に連れて帰ってあげてください。