カナヘビの飼育方法!5つのグッズと飼育のコツとは

カナヘビ

公園や庭、林などの緑地、時にはペットショップでよくみかけるカナヘビ。カナヘビはヘビと名についてはいますがトカゲの仲間です。

カナヘビは身近なトカゲですがその飼育方法などはあまり知られていませんね。今回はそんなチョロチョロと素早く謎の多い、カナヘビの飼育方法・育て方のコツについてご紹介します。


カナヘビの飼育方法!5つのグッズと飼育のコツとは

カナヘビの紹介

今回は身近なニホンカナヘビについてご紹介します。

1.原産地

日本固有種であり、北海道、本州、四国、九州および屋久島、種子島、トカラ列島など広く生息しています。

2.平均体長

鼻先から尾の先端までの平均体調は16~25cmといわれています。
尾は全体の2/3を占め、ニホントカゲよりも長い尾を持ちます。

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3.名前のルーツ・簡潔な歴史

名前のルーツには諸説あり、可愛らしい蛇の意味で「愛蛇(カナヘビ)」と呼ばれているという説が有名です。

カナヘビは馴染み深い存在のためか地方や年代によって様々な呼び名があり、「カナゲッチョ」「カナチョロ」「カマチコ」「カラメッチョ」などと呼ばれるそうです。

4.平均寿命

カナヘビの平均寿命は約7年といわれています。

カナヘビの6つの種類と特徴

カナヘビ科はアフリカ、ヨーロッパ、アジアなどに分布し、1科で2亜科に分けられています。その数なんと約26属、280種類にもなるのです。

そのうち日本に生息するものはカナヘビ亜科Lacertinaeに属する6種と言われています。

1.アムールカナヘビ

対馬のみに生息しています。ロシアのアムール川周辺から朝鮮半島を経て対馬まで分布したといわれています。

体長22~26cmほどで、背中に黒褐色の斑紋があります。

2.サキシマカナヘビ

八重山列島の固有種で石垣島、西表島、黒島に生息しています。
日本産のカナヘビ科の最大種と言われており体長26~30cmほどです。

尾がとてもながく全身の3/4ちかくを占め、緑色をしているのが特徴です。

3.アオカナヘビ

南西表島の固有種で宝島、奄美大島などに生息しています。
体長20~28cmほどです。背中が黄緑色で側面に白い色帯があり、腹は黄白色をしています。

4.ニホンカナヘビ

原産地や体長は前述した通りです。背中は灰褐色でお腹は黄白色をしています。
よく見かけるカナヘビはこのニホンカナヘビがほとんどでしょう。

5.ミヤコカナヘビ

宮古諸島に生息しています。体長は16~22cmほどです。
アオカナヘビの近種といわれており、体の側面に白い色帯がないことで区別されています。

カナヘビの飼育に適している人とは

1.日中に自宅にいることの多い人。日光浴をまめにさせてあげられる人

カナヘビの飼育のポイントとして「日光浴をさせてあげる」ということが挙げられます。

しかしずっと日向に出しておいては熱射病で死んでしまいます。そのため日中自宅にいることが多い人が向いているといえます。

2.飼育の温度管理ができる人

カナヘビの飼育に適した温度は24度くらいといわれています。

暑い日にはエアコンなどで調節ときには爬虫類用ヒーターを使用するなど温度管理を怠らない人が飼育に向いているといえます。

カナヘビ

カナヘビの飼育に必要な5つのグッズ

ペットショップやインターネットなどで購入が可能です。

カナヘビは1000円ほどが相場と言えるでしょう。

飼育するためのゲージや照明、床材、その他のレイアウトなどが5000~10000円程で用意できます。

1.ケージ

カナヘビの2~3倍の長さの40~60cmほどの長さの水槽などを用意しましょう。
もちろん深さがあるにこしたことはありません。

脱走防止のために蓋つきのものか、あとから蓋をつけましょう。

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2.レフ球(保温効果)

日光浴などがポイントとなるため、特別に保温器具は必要ないのですが、ゲージの中の一部をスポット的に温めるホットスポットはおすすめです。

15Wほどで十分でしょう。

3.床材

カナヘビが住んでいた場所の黒土や葉が一番床材に適しています。

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4.水入れ

水分補給のための水入れを用意しましょう。

5.その他

照明や隠れ場所になる石、木の枝、エサ入れ、霧吹きなど適宜用意しましょう。

カナヘビの餌の主な5種類と正しい与え方

カナヘビの主食は小さな虫です。アリ以外の小さな虫はなんでも食べると言われています。

  1. イモムシ
  2. クモ
  3. ハエ
  4. コオロギ
  5. ミルワーム

以上のような虫を集めたり、ペットショップで購入したりします。餌をあげる間隔は、幼体には毎日、成体には1日おきでよいと言われています。


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また水は霧吹きで与えることがメインですが、水入れに水を入れておくことも重要です。

カナヘビに多い病気とは

1.熱射病

日光浴のさせすぎで熱射病になってしまうことがあります。

適度な日光浴と、まめな霧吹き、日向にずっと置いておかないなどの対策をしましょう。

2.クル病

カルシウム不足によって骨が変形したり、骨が柔らかくなってしまう病気があります。

しっかりカルシウムを与え、日光浴をさせてあげましょう。

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カナヘビの飼育で注意する3つのこと

1.脱走防止のためゲージに蓋をしましょう

脱走したカナヘビにはたくさんの危険が待ち受けています。カナヘビの命を守るためにも脱走防止の対策をしましょう。

2.日光浴のし過ぎに気を付けましょう

日光浴は30分ほどで十分と言われており、カナヘビが日光浴をやめて日陰へ移動を始めたら終わりにして良いでしょう。

日光浴のし過ぎは熱射病につながり、死んでしまうこともありますので気を付けましょう。

3.繁殖は4月~7月にかけて

カナヘビの繁殖は4~7月にかけて行われます。

栄養が十分に得られている場合は2、3週間に1回ほど産卵しますので繁殖を望まない場合はつがいでの飼育はやめた方が良いでしょう。

カナヘビを飼育する魅力とは

1.手乗りカナヘビ

カナヘビはとても飼いやすいトカゲといえます。

手乗りカナヘビとして育てているマニアもいるようです。

2.普段はなかなかみることのできないカナヘビの生活を観察できる

カナヘビの食事や日光浴をする姿など、簡単にはみることのできない姿を自宅で観察できるのも魅力の一つといえるでしょう。



今回のまとめ

カナヘビの紹介

カナヘビの6つの種類と特徴

カナヘビの飼育に適している人の特徴

カナヘビの飼育に必要な5つのグッズ

カナヘビの餌の主な5種類と正しい与え方

カナヘビに多い病気とは

カナヘビの飼育で注意する2つのこと

カナヘビを飼育する魅力とは

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