人気の犬種ランキング・ベスト133種【2019年最新版】

一般社団法人ジャパンケネルクラブに2018年に登録された犬籍を元にした【2019年最新版】の人気犬種ランキングです。
133種の犬種の中でお気に入りの犬は上位にランクインしているでしょうか。


2018年最新の人気犬種ランキングの基準

この「人気の犬ランキング」は一般社団法人ジャパンケネルクラブの公開データ「犬種別犬籍登録頭数2017年(1〜12月)」を元にしています。

ジャパンケネルクラブは1949年に設立された国際的愛犬団体です。
純粋犬種の犬籍登録、血統書の発行、ドッグショーや協議会の開催、訓練士、トリマーの育成など動物愛護神の高揚を目的として活動しています。

一般社団法人ジャパンケネルクラブの公開データ「犬種別犬籍登録頭数2017年(1〜12月)」

人気の犬種ランキング1位〜10位

トイプードル

順位 犬種 登録頭数
1 プードル(トイ 74,158、ミニチュア 149、ミディアム 161、スタンダード 681) 75,149
2 チワワ 49,954
3 ダックスフンド(カニンヘン 5,754、ミニチュア 19,345、スタンダード 57) 25,156
4 ポメラニアン 18,443
5 11,829
6 ヨークシャー・テリア 10,898
7 ミニチュア・シュナウザー 9,893
8 シーズー 9,489
9 フレンチ・ブルドッグ 8,623
10 マルチーズ 8,282
柴犬

柴犬

1位のプードルと3位のダックスフンドは、サイズの異なる4種類1種類として計上されていますが、トイプードルとミニチュアダックスの頭数が圧倒的なため1種類だけだったとしても順位に変更はありません。

10位までに小さいサイズの犬種の飼育数が多いのは、日本の住宅事情が大きく影響しているからでしょう。
これは同じことが20位までの犬種にもいえます。

5位の柴にも標準サイズと豆柴があります。
豆柴は独立権種として認められていませんが、豆柴・小柴を専門に繁殖させているブリーダーもいます。近い将来、プードルやダックスフンドのようにサイズでの区分けを認められるかもしれません。

人気の犬種ランキング11位〜20位

茶色のゴールデンレトリバー

ゴールデンレトリバー

大型犬のゴールデン・レトリバーが12位、ラブラドール・レトリバーが15位とランクに入っています。賢さと性格の良さで根強い人気があり、繰り返し同じオーナーに選ばれることが多い犬種です。

17位のジャック・ラッセル・テリアは小型犬ですが運動量は大型犬並みに必要です。
好奇心が強く頭がいいので相手をしてくれる飼い主には絶対服従ですが他の人にはまずなつきません。
逆に運動量が足りないとストレスから手に負えない性格に育ってしまう可能性があります。

人気の犬種ランキング21位〜30位

ビションフリーゼ

ビションフリーゼ

23位のビション・フリーゼの特徴は、独特の巻き毛トップコート(上毛)を活かした「パウダー・パフ」といわれるカットです。アメリカで考案されたこのスタイルのおかげで近年、人気が高まっています。アンダーコート(下毛)がしっかりして張りがあるため支えになりトップコートを化粧品に使う“パフ”のような形に整えることができます。

27位のバーニーズ・マウンテン・ドッグの先祖はスイスの山岳地帯で暮らす人達を助けてきました。荷車を引いたり、家畜を守ったりと人と働くことに喜びを感じる性質を引き継いでいる飼いやすい犬種です。

日本スピッツの散歩28位の日本スピッツは高度成長期には1位の座を守っていました。しかし、「キャンキャン吠えてうるさい」という不名誉な噂が立ち、ポメラニアンに人気が集まるようになると飼育頭数が激減しました。しかし愛好家達の努力で無駄吠えや極度の警戒心を持たない個体が増え、今は安定した頭数で推移しています。

人気の犬種ランキング31位〜40位

横向きのウエスティ

下を出したチン31位のウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアは、ウイスキーラベルで黒いスコティッシュテリアと共演していることで有名です。

32位の狆_ちんは、浮世絵にも登場する「舶来犬」としては最も長い歴史を持っています。日本史に登場するのは500年代、仏教と共に来日したといわれています。イギリスではジャパニーズ・スパニエルと呼ばれていましたが、今はジャパニーズ・チンに改められています。

人気の犬種ランキング41位〜50位

秋田犬の子犬

サモエドの子犬43位の秋田犬といえば忠犬ハチ公が有名です。何度も映像化されてきました。最近、海外でも映画がリメイクされ人気が高まっています。冬季オリンピックのメダリストのご褒美として送られたことで人気の高まりに更に拍車がかかってきました。

46位のサモエドもCMやドラマ、映画を通じて知られるようになった犬種です。日本との関わりはもっと前からあり、日本スピッツの育成に一役買っています。

50位のチャイニーズ・クレステッド・ドッグは「毛のない犬」とされていますが、全身にふさふさと長い毛を蓄えているタイプもいます。

人気の犬種ランキング51位〜60位

ワイマラナー

ワイマラナー

順位 犬種 登録頭数
51 ワイマラナー 163
52 チャウ・チャウ 157
53 ワイアー・フォックス・テリア 149
53 アイリッシュ・セター 149
55 甲斐 146
56 スコティッシュ・テリア 139
57 オーストラリアン・シェパード 131
58 ミニチュア・ブル・テリア 130
59 ブリュッセル・グリフォン 127
59 トイ・マンチェスター・テリア 127

51位のワイマラナーは自立した考えを持つ賢い犬です。家族と認めれば非常に深い愛情を注ぎます。反面、他人には距離を置いて冷たく接します。運動量が足りないと攻撃的になることもあります。犬と一緒に運動する時間を充分にとれない環境で飼うのは難しい犬種です。

59位のブリュッセル・グリフォンは、スターウォーズに登場した森の惑星の住人イウォークのようなひょうきんな顔つきをしています。性格は温和で人なつこく運動量もそこそこで済むため都会暮らしに向いています。

人気の犬種ランキング61位〜70位

横を向いたケアーン・テリア

ケアーン・テリア

順位 犬種 登録頭数
61 ホワイト・スイス・シェパード・ドッグ 107
62 ブリタニー・スパニエル 106
63 スタッフォードシャー・ブル・テリア 99
64 ウェルシュ・テリア 97
64 サルーキ 97
66 コーイケルホンディエ 94
67 ラフ・コリー 93
68 イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル 88
69 ケアーン・テリア 87
70 ボロニーズ 82

見返りラフコリー61位のホワイト・スイス・シェパード・ドッグの先祖はジャーマン・シェパードです。
全身真っ白の美しい姿は、白い仔犬だけを選んで交配させることで生まれました。ジャーマン・シェパードの賢さと忠誠心を引継ぎ、攻撃的な性格はおさえられています。近年、認められた新しい犬種です。

66位のコーイケルホンディエはオランダ原産です。絵画好きの方ならレンブラントをはじめとした中世のオランダ画家の作品の中で、この犬を何度か見かけたことがあると思います。

69位のケアーン・テリアは、イギリス・スコットランドで生まれた様々テリア種の中でも、その基礎となったもともとのテリアの姿を色濃く残しているといわれています。

70位のボロニーズの名前の由来はイタリア・ボローニャ地方です。その優美な姿から王侯貴族に愛されてきました。メディチ家やオーストリアのマリア・テレジア、ロシアの王妃も愛玩していたという記録が残っています。

人気の犬種ランキング71位〜80位

順位 犬種 登録頭数
71 オールド・イングリッシュ・シープドッグ 79
72 アフガン・ハウンド 78
73 日本テリア 71
74 エアデール・テリア 64
75 ウェルシュ・コーギー・カーディガン 56
76 レークランド・テリア 52
77 チベタン・スパニエル 48
78 スキッパーキ 47
79 ベルジアン・グリフォン 38
79 ノーリッチ・テリア 38

おすまし顔の日本テリア73位の日本テリアは江戸時代、渡来人によってもたらされたスムース・フォックス・テリアと日本の小型犬の交配によって生まれたといわれています。日本が原産とされる稀少犬種が国内で大切に育成されているのは素晴らしいことです。

77位のチベタン・スパニエルは紀元前1000年以上前には存在していたとされる歴史ある犬種です。獅子(仏の化身)に似たフォルムから原産国のチベットでは僧院で大切に飼われてきました。現在でも「ティビー」という愛称で親しまれています。

78位のスキッパーキの原産地はベルギー・フラドル地方。『フランダースの犬』の舞台になったところです。様々なシーンで役に立つ犬で、船舶犬や害獣駆除犬としても活躍してきました。黒くてずんぐりとした見かけと活発な性格から「黒い弾丸」のふたつ名を持っています。

人気の犬種ランキング81位〜90位

順位 犬種 登録頭数
81 ビアデッド・コリー 37
82 北海道 33
83 マスティフ 31
84 ジャイアント・シュナウザー 30
85 レオンベルガー 28
85 ベルジアン・シェパード・ドッグ・タービュレン 28
87 プチ・ブラバンソン 27
87 アラスカン・マラミュート 27
89 バセンジー 26
90 ハバニーズ 25

82位の北海道(アイヌ)犬は、携帯キャリアのCMで一躍有名になりました。北海道原産の日本犬です。交配に人の手が加わっていないのでアイヌの人々と暮らしていた頃と同じ原始的な姿を保っています。

83位のマスティフは闘犬として活躍していた超大型犬です。筋肉質で力も強く、攻撃的な面があるので飼育を規制している国もあります。しっかりとした管理としつけが不可欠です。日本の闘犬・土佐闘犬もマスティフの血を引いています。

85位のレオンベルガーはニューファンドランドとセント・バーナードを掛け合わせて「ライオン」に似せた姿になるようつくられました。迫力のある見かけとは裏腹に穏やかで優しく、人が大好きな家庭向けの犬種です。人なつこすぎて番犬には向いていません。

87位のアラスカン・マラミュートは、オオカミにとても近い犬種です。DNAはほとんど変わりません。性格はオオカミとは違い従順で人に尽くします。暑さには弱いので夏の散歩は早朝か夜に行うなど注意が必要です。

人気の犬種ランキング91位〜100位

順位 犬種 登録頭数
91 四国 23
92 ベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノア 22
92 アイリッシュ・ウルフハウンド 22
92 ケリー・ブルー・テリア 22
92 プチ・バセット・グリフォン・バンデーン 22
96 ボーダー・テリア 20
97 ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグ 18
98 ベドリントン・テリア 17
99 イタリアン・コルソ・ドッグ 16
100 ジャーマン・ピンシャー 15
100 シーリハム・テリア 15
100 ベルジアン・シェパード・ドッグ・グローネンダール 15

91位の四国犬はもともとは「土佐犬」と呼ばれていた日本犬です。闘犬で有名な土佐犬はマスティフやブルドックを掛け合わせた別品種です。土佐犬の名前で国の天然記念物に指定されています。主人にはとことん忠実で他人に対しては強い警戒心を抱きます。「武士犬」と呼ばれるほど忠誠心が強く攻撃的です。

96位のボーダー・テリアは、現存しているテリア種の中でもっとも古い歴史を持つ犬種です。狩猟犬として優秀で狐の穴に潜って追い出す役割を果たしてきました。疲れ知らずで勇敢な性格です。

97位のポーチュギーズ・ウォーター・ドッグはオバマ元大統領がホワイトハウスで飼っていたため世界中で話題になりました。原産国ポルトガルでは漁師のサポートをしていました。泳いで網を運んだり、潜って魚を網に追い込むことも上手でした。

人気の犬種ランキング103位〜112位

順位 犬種 登録頭数
103 ラサ・アプソ 14
104 チベタン・テリア 13
104 キースホンド 13
106 ドゴ・アルヘンティーノ 12
107 ローデシアン・リッジ・バック 11
107 オーストラリアン・ケルピー 11
107 ブル・テリア 11
110 イングリッシュ・セター 10
111 ブービエ・デ・フランダース 9
112 プーリー 8

104位のキースホンドはオランダ原産のスピッツ系大型犬です。数百年にわたって運河で働く船乗り達に愛されてきました。ポメラニアンの祖先だといわれています。

106位のドゴ・アルヘンティーノは「最強の狩猟犬」です。元は闘犬用として生み出されたのですが、嗅覚の鋭さが買われて狩猟犬として活躍するようになりました。ジャガーやピューマ、オオカミにも立ち向かっていく勇猛さの持ち主です。

人気の犬種ランキング113位〜124位

順位 犬種 登録頭数
113 ブルマスティフ 7
113 コトン・ド・テュレアール 7
115 ポリッシュ・ローランド・シープドッグ 6
115 土佐 6
115 オーストラリアン・キャトルドッグ 6
115 チェサピーク・ベイ・レトリーバー 6
119 ボルドー・マスティフ 5
119 シャー・ペイ 5
121 ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリーバー 4
122 アメリカン・スタッフォードシャー・テリア 3
122 アーフェンピンシャー 3
122 グレート・スイス・マウンテン・ドッグ 3

113位のコトン・ド・テュレアールの名前は「テュアール港に咲く花」という意味です。原産国マダガスカルでは様々階層の人に愛され国犬に指定され、切手のデザインにも採用されています。

119位のシャー・ペイは中国2000年の歴史を持つ犬種です。紀元前200年にはすでに生息していたとされています。番犬、闘犬そして食用犬として飼育されてきました。一時は絶滅の危機にさらされていましたが、香港とアメリカの愛犬家の努力で新しい犬種として登録されるまでに回復しました。

人気の犬種ランキング125位〜131位

順位 犬種 登録頭数
125 ナポリタン・マスティフ 2
125 紀州 2
125 チェスキー・テリア 2
125 イングリッシュ・ポインター 2
125 ジャーマン・ハンティング・テリア 2
125 アイリッシュ・ソフトコーテッド・ウィートン・テリア 2
131 クロアチアン・シープドッグ 1
131 ピレニアン・シープドッグ 1
131 スムース・フォックス・テリア 1
合計 133犬種 292,906

125位の紀州犬は紀伊半島で飼育されてきた日本原産の犬種です。
紀伊半島は信心深い土地柄だけあって、紀州犬が弘法大師を霊場に導いたという伝説や、猟師に助けられたオオカミがお礼に自分の子供を猟師に渡したのが始まりだという昔話が残っています。


まとめ

今回の「人気の犬種ランキング」といっても基準になっているのは飼育頭数です。

日本ではスペースの関係上、ミニチュアや小型犬が飼いやすいこともありベスト10を占めてますが、もし「飼ってみたい犬」という基準でランキングすれば大きく順位が変わるかもしれません。
実際、海外では大型犬の人気が高く、ゴールデンレトリバーやグレートデーンなどの大型犬種がTOP10に入っています。

また犬を飼ってみればわかりますが「ベストワン」は自分の家のワンちゃんに他なりません。

これから飼ってみたいと思っている人は、人気の犬種にこだわらず犬との出会いを大切にして新しい家族を見つけてください。

人気の小型犬ランキングTOP10

全犬種別のランキングを紹介しましたが、続いて人気の小型犬のTOP10ランキングもご紹介します。

人気の中型犬ランキングTOP10

引き続き人気の中型犬のTOP10ランキングもご紹介します。

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