犬が人の顔をなめる4大理由!しつけのコツとは

顔をなめる犬
犬は言葉が話せない分、いろんな感情表現をします。その中でも、よく見られるのが人の顔をなめるという行為。興奮しながらぺろぺろなめたり、じっくりと丹念になめていたりと状況は様々ですよね。
今回は犬が顔をなめる理由やしつけのポイントをお伝えします。






犬が人の顔をなめる4大理由!しつけのコツとは

犬が飼い主の顔をなめる4大理由

1. 愛情表現
犬が飼い主の顔をなめる一番の理由はやはり「好き」という愛情表現です。特に社交性の高い、人間大好きな犬に見られる行為です。
飼い主が家に帰ってきたときなどに尻尾を大きく振りながらなめる場合はこの愛情表現が多いです。
2. おねだり
小さいころ、母親に食べ物をねだるときにも口元をなめる習慣があります。そのため、甘えておねだりをするときにも人間の口をなめます。
「おなかがすいた~」「遊んで~」「起きて~」など、何かをしてほしいときにアピールし、飼い主が動きだしたり、自分の要求が満たされるとぴたりと止まるのが特徴です。
3. あいさつ
犬の先祖であるオオカミの名残ともいわれています。オオカミは上位者に対して口元をなめることで敵意がないことを伝えたり、服従や順位を確認するための儀式のようなものです。
初対面の人に対してなめるのは、「初めまして」という意味でもあります。あいさつ的な意味だけだと、長い間ぺろぺろとなめるのではなく、数回なめるとやめたりします。
4. 強迫性障害
しつこくなめ続ける場合、犬が喜んでいるだけとは限りません。「強迫性障害」という犬が強い不安や緊張を感じているときに相手をなめることで自分を落ち着かせようとする行動があります。

犬が人の顔をなめる場合に注意すべき2つのこと

1. 感染症を知る
犬の口の中には、約150種類の細菌がいます。なので、犬に舐められた口元から感染症を引き起こすことがあります。
たとえば、犬の75%が持っている細菌の「パスツレラ」は、免疫力が弱った人や乳幼児に感染しやすく気管支炎などを発症させてしまいます。そういった人には顔をなめさせないように注意しましょう。
2. 化粧をしている顔をなめさせない
リップなどもそうですが、いい匂いがするからなのか、ぺろぺろとなめることがあります。しかし人間の化粧品は食べ物ではないので、やはり毎日蓄積してしまうのは危険です。
またハンドクリームなどをなめとる犬もいるので注意しましょう。
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犬との触れ合いですべき感染症の3つの予防法

1. 犬と触れ合った後は手洗いをする
健康な場合には、手洗いをちゃんとすることで感染症を予防できます。
2. 生活環境を清潔に保つ
室内の換気に気を付けて、トイレなどは台所と十分な距離を置きましょう。トイレをこまめに片づけたり、餌や水は新鮮なものをあげる。
そして、散歩した後には、清潔に拭いてあげるといった生活環境をキレイな状態に整えることで予防できます。
特に排泄物には細菌が多くいますので、片づけをきちんと行いましょう。
3. 口移しで食べ物をあげない
犬からの場合はともかく、人間から過剰に口元にキスをしたり口移しをしないことで感染症の可能性を減らしましょう。

犬が飼い主の顔をなめる仕草への3つのしつけ方法

1.騒がない
「いや」「やめて」など叫んでいても、犬は騒いでる様子から「楽しそう」や「飼い主が喜んでいる」という印象しか持ちません。
逆に、もっとなめてほしいと勘違いし、なめ続ける行為になるので、静かにしつけることが大切です。
2. なめられない様、顔をそらす
犬が顔をなめようとしたら、顔をそらしましょう。しばらくして犬がなめるのをやめようときが褒めるタイミングです。
「舐めない」ことが嬉しいと表現します。それを積み重ねていくと、なめないことで喜んでもらえると学習していきます。
3.落ち着かせる
興奮状態では何を言っても聞こえていないことがあります。
なので、犬が人の顔をなめやすいタイミング、たとえば家に帰ってきたときなどは落ち着くまで待ってから挨拶をしたり「待て」や「お座り」をさせることで突発的になめること抑制させましょう。
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犬同士で顔をなめる仕草の3つの理由

1.争う意思はないことをつたえる
「あなたと戦うつもりはありません」という意思を伝えるための一つの行為でもあります。犬の世界では順位付けというものがあり、どちらが上かはっきりしているほうが犬同士も安心できます。
服従の意思表示でもある口もとをなめることで、無駄な争いを避けます。
2. 緊張状態をやわらげようとする
明らかに自分よりも弱い犬に対して、なめているのであれば「おちついて」と安心させようとする行動でもあります。
3. 愛情表現
人間に対しての愛情表現と同じです。「あなたのことが好き」という気持ちでなめていることがあります。

犬が飼い主の顔をなめる仕草への2つの心構え

1. 犬の喜びにはなめさせる以外のことで対応する
感染症の面から考えても、なめる行為は減らしたほうが安全です。なので、体を大きくなでてあげたり、声をかけたりしてなめる要求をごまかしましょう。
2. 他人にはなめさせない
飼い主として、犬をコントロールしましょう。飼い主をなめても怒られていない犬は、人に対して躊躇なく舐めに行こうとする場合があります。
特に犬を飼っていない人には犬からなめられる行為が不快に思う人もいます。「待て」「おすわり」「ふせ」などのしつけをきちんとして、極力なめさせないようにしましょう。






今回のまとめ

犬は、あいさつだったり、おねだりだったり愛情表現だったり様々な理由で人の顔をなめます。
犬に舐められるときには感染症になる可能性があるということを知りましょう。
感染症を予防するには生活環境をきれいにし、触れ合った後にきちんと手洗いすることが大切です。
犬に舐めるのをやめさせるには犬を落ち着かせた後、騒がずになめられないように、顔をそらすことを繰り返してしつけましょう。
犬同士手でなめ合う場合は、人間と同じ愛情表現のほかに、緊張感を和らげようとしたり争いを避けたりする理由もあります。
犬が飼い主のなめる行為は飼い主がちゃんとコントロールし、できるだけなめられない習慣を身に着けさせる心構えを持ちましょう。

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