【犬種】ボーダーコリーとは?性格の特徴と飼い方やしつけのコツ

トンネルの前のボーダーコリー
賢くて運動神経抜群な犬種の代表格となっているボーダーコリー。牧羊犬や作業犬、ドッグスポーツで活躍しています。
今回はそんなボーダーコリーの性格としつけのコツについて紹介します。



ボーダーコリーとは?性格の特徴と飼い方やしつけのコツ

ボーダーコリーとは

1. ボーダーコリーの紹介

ボーダーコリーの原産地は、「イギリス」のスコットランド地方です。
牧羊犬の中で、最も作業能力が高い犬種のひとつといわれています。
可愛らしいボーダーコリー

2.ボーダーコリーの平均体高・平均体重

ボーダーコリーの平均体高は、オスが53cm、メスはわずかに低いです。
平均体重は、オスメス共に14kg~20kgくらいで「中型犬」です。

3. 簡潔な歴史

ボーダーコリーの祖先は、8世紀後半から11世紀にかけてスカンジナビア半島のバイキングが、英国に持ち込んだトナカイ用の牧畜犬だったといわれています。
その後、イギリス土着の牧羊犬や「ラフ・コリー」の祖先犬と交雑し、19世紀末頃にほぼ現在のタイプになったといわれています。
しかし、外見ではなく作業能力を重視されて改良されたので、本国イギリスのケネルクラブに認定されたのは1976年と公認されるまでに時間がかかりました。

4.ボーダーコリーの名前のルーツ

ボーダーコリーのルーツボーダーコリーの名前のルーツの「ボーダー」とは、国境という意味で、イングランドから見るとスコットランドは辺境であり「辺境の牧羊犬」に由来しているといわれています。
ボーダーコリーの英語表記では「Border Collie」となります。

5.日本で飼育されている数

日本で飼育されているボーダーコリーの飼育数ですが、血統書を発行しているジャパンケネルクラブの2016年の犬種別犬籍登録頭数を調べてみると2,578頭です。

犬全体の登録数が300,470頭ですから、全ての犬種に占めるボーダーコリーの割合は約0.85%と、常に20位前後にランクインする人気の犬種といえるでしょう。
片方黒のボーダーコリー

6.ペットショップでの購入価格

ボーダーコリーのペットショップでの購入価格の相場15~25万円ほどです。
性別、年齢、毛色、血統などにより幅があります。

  • 混合ワクチン……16,000円
  • 狂犬病予防接種… 3,500円
  • 健康診断………… 3,000円
  • 畜犬登録………… 3,000円
  • 飼育グッズ………30,000円
初期費用は205,000〜305,000円

ボーダーコリーの赤ちゃん

ボーダーコリーのタイプ

ボーダーコリーの毛色は、ホワイト&ブラックを主流として、レッド&ホワイトブルー&ホワイトブラウン&ホワイト、レアカラーではブルー・マールレッド・マールブラック&タン&ホワイトなどのトライカラーがあります。
それとは別に、毛質によって「ラフタイプ」と「スムースタイプ」に分けられ、性格にも違いがあるといわれています。
寝そべったボーダーコリー

1. ラフタイプ

一般的にはこちらのタイプが主流で、オーストラリア、ニュージーランド系のボーダーコリーです。
日本で見かけるボーダーコリーはほとんどがラフタイプで、ふさふさの長い毛に被われています。性格はスムースタイプに比べると人懐っこく扱いやすいです。
レッド&ホワイトのボーダーコリー

2. スムースタイプ

毛の短いスムースタイプと呼ばれるボーダーコリーは、イギリス系で運動能力が高いタイプです。
性格は勝気で神経質なところもありますが、しつけには入りやすく競技には適しているとされています。
シロが多めのボーダーコリー

理解してあげよう!ボーダーコリーの性格の3大特徴って?

1. 非常に賢い

ボーダーコリーは非常に賢く、状況判断や洞察力に優れており、知能は犬種の中で最も高いといわれています。
また、粘り強くまじめで作業熱心な性格です。

2. 活動的

ボーダーコリーは明るく好奇心旺盛で、屋外などの広い場所で活発に遊ぶことを好みます。
軽快にジャンプしたりと運動神抜群なので、フリスビーやボールを使った競技を得意とします。

3. 敏感

ボーダーコリーは敏感で、不審な人や物音に対して良く反応します。
牧羊犬の仕事をしてきたことから、注意深く警戒心が強い性質があります。
ブランク&タンのボーダーコリー

ボーダーコリーのオスとメスでの性格の違い

1.オス

ボーダーコリーのオスは、メスに比べて愛情深く、活動的な傾向にあります。

2.メス

ボーダーコリーのメスは、オスに比べて独立心が高く、頑固な傾向にあります。
一般的にメスの方が飼いやすいといわれていますが、性別よりも個体差やしつけの影響のほうが大きい犬種です。
黒い子犬のボーダーコリー

ボーダーコリーを飼う人に向いている3つのポイント

1.アウトドア系の人

ボーダーコリーは好奇心旺盛で活発です。
毎日散歩に行くことはもちろん、積極的に色々な場所に連れて行きましょう。
そういった意味でもスポーツなどを一緒に楽しむことができる、アウトドア系の人に向いています。

2. 経験のある人

ボーダーコリーは賢いがゆえに、初心者には扱うのが難しい犬種です。
エネルギッシュで繊細な面を持つボーダーコリーは、それなりの経験と根気がある人に向いているといえます。

3.小さな子供やペットがいない

牧羊犬としての習性が強く残っているボーダーコリーは、動くものを追いかけたり、突然攻撃的になる可能性があります。
子供や他のペットとの同居は、あまりオススメできません。
つまり、小さな子供やペットがいない人に向いているといえそうです。
シャボン玉で遊ぶボーダーコリー

ボーダーコリーのしつけの3つのコツ

1. 社会化訓練

ボーダーコリーは十分に社会化訓練がされていないと、極端に引っ込み思案な性格になり、問題行動につながってしまいます。
子犬期から多くの人に会わせるようにするのが一番の予防策です。

2. 一歩先を行く

賢いボーダーコリーは何でも先読みするので、中途半端なしつけでは飼い主が見下されて上手くいかないことがあります。
飼い主が堂々とした態度で的確な指示を出し、常に一歩先を行くような関係を築きましょう。
最初はプロの手を借りるのもひとつの方法です。

3. メリハリ

ボーダーコリーをしつけする上で、褒めると叱るのメリハリをつけて動きや感情をコントロールすることが非常に大切になります。
信頼関係を築きながら、正しいことと間違ったことをしっかり教えてあげましょう。
切り株にたたずむボーダーコリー

ボーダーコリーを飼育時に注意する3つのポイント

1.十分な運動

活発なボーダーコリーの運動量が足りていないと、家の中で暴れたりストレスなどから不健康になってしまいます。
朝晩2回、30分から1時間の散歩の中でボール遊びなどの思い切り走れる運動を取り入れるのが理想です。

2.肥満

ボーダーコリーは運動量が多いので本来は太りにくいはずですが、最近では肥満のボーダーコリーが増えているようです。
運動をしても改善しないのであれば、食事の量や質を見直してみましょう。

3. リードをしっかり

ボーダーコリーは散歩や運動の際に、バイクや走る人、他のペットなどを追いかける傾向があります。
脱走や事故にならないように、特に十分にしつけされてないうちはリードをしっかりつけるのを忘れないでください。
ドッグランでも目を離さないようにしましょう。
はしゃいでるボーダーコリー
ボーダーコリーのアップ

ボーダーコリーの平均寿命

ボーダーコリーの平均寿命は13~15年くらいと、犬の一般的な平均寿命とかわりません。
また飼育環境により17年くらい生きる場合もあります。
今回紹介した病気や普段の食事(ドッグフード)に気をつけてることで、寿命は長くなります。
このページの下のほうで、ボーダーコリーにオススメのドッグフードを紹介していますので、気になる方はご確認ください。

人間とボーダーコリーの年齢比較表

  ボーダーコリー 人間
新生児期 1ヶ月 1歳
社会化期 3ヶ月 5歳
6ヶ月 9歳
成長期 9ヶ月 13歳
1歳 15歳
成犬期 2歳 23歳
4歳 33歳
6歳 43歳
8歳 53歳
9歳 58歳
シニア期 10歳 63歳
12歳 73歳
14歳 83歳
16歳 93歳
18歳 103歳
20歳 113歳

ボーダーコリーの年齢計算式
ボーダーコリーは、2歳の時点で人間に換算すると23歳になり、3年目以降は1年に5歳分の歳を取ります。
計算式では下記の形になります。

年齢 = 23+(犬の年齢-2年)×5

ペットにする喜び、ボーダーコリーを飼う魅力とは

1. アクティブに遊べる

ボーダーコリーの魅力アクティブな人にとって、ボーダーコリーは一緒に遊べる良いパートナーになるでしょう。例えばキャンプなどのアウトドアに行けば、自然いっぱいの場所でお互いのびのびと過ごせます。

2. 喜びを分かち合える

ボーダーコリーは明るく陽気な性格で、生活を共にすると楽しく感じます。ボーダーコリーは何かに挑戦して達成することに喜びを感じるタイプなので、一緒に喜びを分かち合えるでしょう。



まとめ

ボーダーコリーの原産地は日本で、体高はオスが53cm、メスはわずかに低く、体重は14kg~20kg。
ボーダーコリーの毛色は、ホワイト&ブラック、レッド&ホワイト、ブルー&ホワイト、ブラウン&ホワイト、ブルー・マール、レッド・マール、ブラック&タン&ホワイトなど。毛質はラフタイプとスムースタイプ。
ボーダーコリーの性格の3大特徴は、非常に賢い、活動的、敏感。
ボーダーコリーのオスとメスでの性格の違いは、オスは愛情深く、活動的。メスは独立心があり、頑固な傾向。
ボーダーコリーの紹介ボーダーコリーを飼う人に向いている3つのポイントは、アウトドア系の人、経験のある人、小さな子供やペットがいない人。
ボーダーコリーのしつけの3つの重要ポイントは、社会化訓練、一歩先を行く、メリハリ。
ボーダーコリーの飼育に関しての3つの注意点は、十分な運動、肥満、リードをしっかり。
ボーダーコリー飼う魅力とは、アクティブに遊べる、喜びを分かち合える。
ボーラーコリーのまとめ

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