ジャンガリアンハムスターの寿命解説!健康のコツ

ジャンガリアンハムスター
ゴールデンハムスターよりも小さく、人懐っこいジャンガリアンハムスター。その愛らしい見た目に虜になってしまう方も多いのではないでしょうか。
そんなジャンガリアンハムスターの平均寿命は2年~2年半と言われています。今回はジャンガリアンハムスターの寿命と健康寿命のコツをご紹介いたします。



ジャンガリアンハムスターの寿命解説!健康のコツ

ジャンガリアンハムスターの紹介

1.原産地
ジャンガリアンハムスターの原産地はカザフスタンおよびシベリアです。シベリアに広く分布しているため、「シベリアンハムスター」とも呼ばれています。
2.平均体高・平均体重
ジャンガリアンハムスターは片手に乗るくらいの大きさで、平均体長は7cm~13cm。オスの方がメスよりやや大きくなっています。
平均体重はオスで約35~45g。メスで約30~40gとなっています。
3.日本で飼育されている数
世界中でペットとして飼育されているジャンガリアンハムスターですが、日本にジャンガリアンハムスターが最初に輸入されたのは1968年。
当初は実験動物として輸入されていたのですが、1993年ごろからペットして日本に輸入され始めました。
ペットとして注目されてからわずか20年余りしか経っていませんが、今の日本ではハムスターと言えばゴールデンハムスターかジャンガリアンハムスター、と言われるほどジャンガリアンハムスターは人気のペットです。
4.歴史・名前のツール
ハムスターの歴史は、600万年ほど前にネズミから分岐したと言われいています。しかし、野生のハムスターの個体数は非常に少なくゴールデンハムスターは国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種に指定されているほどです。
ペットとしてのハムスターの歴史は、研究のため1930年にシリアで捕獲されたある1匹のメスから生まれた12匹のハムスターが世界へ広まっていき、後にジャンガリアンハムスターのような様々な種類のハムスターが誕生しました。
ジャンガリアンハムスターの名前は、中国北部のジュンガル盆地に生息していることからきています。しかし、実際は上述のように中国よりもシベリアに多く生息しています。
アメリカでは、冬になると体毛が白い毛に変わる個体もいることから、「ウィンターホワイトハムスター」、「ウィンターホワイトロシアンハムスター」と呼ばれることもあります。

ジャンガリアンハムスターの性格と特徴

1.性格
ジャンガリアンハムスターの性格はおとなしく人に慣れやすい個体が多いことから、初めてハムスターを飼う人にも向いていると言われています。
他のハムスターと比べ個体差が大きく、気性が荒かったり人に懐かない個体もいます。また、メスの方が神経質であるとも言われています。
2.特徴
ジャンガリアンハムスターは全体的にぷっくりとした体型をしていて、鼻から背部にかけて一本の筋が入っています。
手足の裏にも毛が生えています。また、小柄なので飼育スペースもあまり広くとりません。

ジャンガリアンハムスターの4つの種類

1.ノーマル
全体的に濃いグレーで腹部にかけて色が白くなっており、筋は黒いタイプです。
2.パールホワイト
全体的に白い毛色のタイプですが筋は存在するタイプです。逆に、筋もなく完全に白いタイプは「スノーホワイト」と呼ばれています。
3.ブルーサファイア
毛色がブルーグレーのタイプで、ノーマルと比べ全体の毛色や筋が薄いです。
4.プディング
全体的に黄色がかった毛色のタイプで、ノーマルと比べ筋が薄いです。この毛色の個体は肥満遺伝子を持っているため太りやすいと言われています。
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ジャンガリアンハムスターの平均寿命

1.平均寿命
ゴールデンハムスターの寿命が2年半~3年と言われているのに対し、ジャンガリアンハムスターの平均寿命は2年~2年半と言われています。
2.オスとメスの違い
オスの方がメスよりも寿命が長いとうデータがあるそうです。

ジャンガリアンハムスターの寿命が短い場合の3つの原因

1.病気
基本的にジャンガリアンハムスターは病気に罹るとその症状を隠そうとする動物です。これは、弱っている自分が天敵に見つかって食べられてしまうのを防ごうとする本能にかなった性質です。
しかし、昨日まで元気にしていたはずの大切なジャンガリアンハムスターが次の日に突然亡くなっていては悲しいですね。
病気は早期に発見できれば治癒する確率が高いです。食欲がない、おしっこやうんちの色がおかしいなどいつもと違う様子だったら病院に相談するとよいでしょう。
2.ストレス
人間と同じようにジャンガリアンハムスターもストレスが溜まりすぎると病気になってしまうこともあります。
人に慣れやすい個体が多いですが、中には人を怖がる個体もいます。そんな性格のジャンガリアンハムスターを無理に触ろうとすると怖がってストレスが溜まってしまいます。
また、ジャンガリアンハムスターは他のハムスターと同じように暗くて狭い場所を好むので、ゲージも狭すぎず広すぎない適切なサイズ選びが大切です。ゲージ内の温度が低いと突然死の原因にもなってしまうので注意が必要です。
3.食事
ジャンガリアンハムスターの主な食事はドライペレットです。必要なタンパク質、脂質、繊維などがバランス良く配合されているペレットが多く市販されています。

寿命が長い・短いジャンガリアンハムスターの3つの違い

1.飼育数
ジャンガリアンハムスターはハムスターの中でも多頭飼いしやすい種類です。しかし、個体差が大きいため相性が悪い個体同士を同じゲージで飼育していると相手を怪我させてしまうこともあるため注意が必要です。
2.飼育環境
温度差が激しいと体調を崩してしまうことがありので、ゲージ内の温度はなるべく一定となるよう適切に管理しましょう。
また、トイレは毎日掃除をしましょう。砂浴び場はおしっこやうんちをしてしまった場合には毎日取り除き、週に数回交換してあげると衛生的です。
3.運動
ジャンガリアンハムスターのストレス解消および肥満予防に運動は欠かせません。野生のハムスターは毎日数十kmも餌を求めて走り回ります。
ですので、ゲージには回し車を置いてあげましょう。
回し車は隙間が空いているタイプだと足を挟んで怪我をしてしまう可能性があるので隙間の空いていないタイプがおすすめです。
また、ジャンガリアンハムスターは夜行性なので音の大きい回し車だと音が気になってしまうこともあるかもしれないので、好みにもよりますが音は小さめの方がよいかもしれません。
ハムスター

ジャンガリアンハムスターの選び方の3つのポイント

1.見た目
健康状態が悪いジャンガリアンハムスターだと、毛並みが悪かったり目や耳、肛門など粘膜が汚れています。そのような個体は病気になって死んでしまうかもしれないのでおすすめしません。
2.人に慣れているか
人に慣れていない個体だと、人を怖がって触らせてくれないかったり、噛みついてしまうかもしれません。そんな個体を無理に触り続けるとストレスにもつながってしまいます。
3.時間
ジャンガリアンハムスターは基本的には夜行性なので、午前中や昼間の早い時間帯だと寝ているかもしれません。ですので、夕方以降にペットショップへ行った方が活動している可能性が高く、選ぶのによいでしょう。

健康寿命を延ばす食事のポイント

1.食事の量
食事は動物が生きていくには欠かせない行為ですが、太りすぎると健康によくありません。ジャンガリアンハムスターは肥満になりやすいので、与える量に気をつけましょう。ジャンガリアンハムスターの適切な食事の量は体重の5%~10%で、およそ3~4gです。
2.栄養
ペレットだけではすべての栄養をまかなえるわけでないので、ミックスフードや穀物を数日に1度ペレットに混ぜてあげるとバランスがよいでしょう。ひまわりの種は与えすぎると肥満になってしまうので注意が必要です。

ジャンガリアンハムスターの健康の為の5つのポイント

1.清潔に保つ
ジャンガリアンハムスターは夜行性なので、夕方に食事を交換しておくと起きた際にいつも新鮮な食事を食べることができて衛生的です。
また、お水も残っていても毎日きちんとすべて取り替えてあげましょう。掃除をこまめにし、ゲージ内をきれいに保ちましょう。
2.ストレスをなるべく与えない
毎日たっぷり運動をさせてあげましょう。
また、ジャンガリアンハムスターはもともとお風呂の代わりに砂浴びをして、体についた汚れや不快に感じる匂いを取ります。
トイレとは別に砂浴び用の砂場を用意してあげると本来の習性に近くストレスも減るでしょう。
3.夜は部屋を暗く
ジャンガリアンハムスターは夜行性なので、夜人が寝る時には部屋を暗くしてあげましょう。部屋が明るいと本来の活動時間である夜に寝てしまいます。
また、ゲージの掃除も明るい時間帯に行うと寝ているハムスターを起こしてしまうこともあります。夕方以降に掃除や餌の交換をしてあげましょう。
4.毛と爪のお手入れ
ジャンガリアンハムスターは毛づくろいすることで自分で毛並みを整えますが、人を怖がらない個体であれば特に春や秋の換毛期にブラッシングするのもよいでしょう。
ブラッシングをすることにより、皮膚を清潔に保つだけでなく血行をよくするマッサージにもなります。人とのスキンシップにもなりますね。
また、身体が汚れていたら軽く濡らしたタオルなどで優しく拭いてあげましょう。爪は運動することなどにより自然と削れることもありますが、先が丸く内側にカーブしてしまうと伸びすぎのサインです。
ジャンガリアンハムスターは体が小さいため家で爪を切るのは難しいので、自信がない方は病院に相談するとよいでしょう。
5.健康診断
少なくとも半年に1度、病院で健康状態をチェックしてもらうとよいでしょう。毛の状態や粘膜の状態を診てくれます。
万が一病気になってしまっていても早期に発見できるかもしれません。大切なジャンガリアンハムスターのために、定期的な健康診断をおすすめします。



今回のまとめ

ジャンガリアンハムスターの紹介
ジャンガリアンハムスターの性格と4つの毛色タイプ
ジャンガリアンハムスターの平均寿命
ジャンガリアンハムスターの寿命が短い場合の3つの原因
寿命が長い・短いジャンガリアンハムスターの決定的な3つの違い
ジャンガリアンハムスターの選び方の3つのポイント
健康寿命を延ばす食事の2つのポイント
ジャンガリアンハムスターの健康寿命を延ばすためにできる5つの予防ポイント

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