要チェック!出目金の飼育の注意点と3つのコツとは

出目金

出目金はお祭りの金魚すくいでも手に入れることができる、身近な金魚です。でも持ち帰っても長く生きないというイメージがあるかもしれません。実は出目金は上手に飼育すれば長生きさせることができます。そのための飼育の注意点とコツを紹介します。



要チェック!出目金の飼育の注意点と3つのコツとは

出目金の紹介

1.出目金とは

出目金は、金魚の一品種です。その名の通り左右の目が大きく出っ張っているという特徴があります。体型は丸く琉金に似ています。特徴である出っ張った目はふ化後3ヶ月くらいから徐々に出てきます。長い尾ビレを持ち、体長の半分くらいを尾ビレが占める場合もあります。

2.原産地・平均体高・平均体重

出目金は、中国が原産地です。平均体長は15センチメートルから20センチメートルくらいに成長します。平均体重は50グラムくらいになります。

3.簡潔な歴史・名前のルーツ

出目金は、中国で琉金が病的原因による突然変異で眼球が飛び出たものをもとに作出されました。日本には江戸時代には来ていたという説がありますが、記録に残っているのは明治28年に渡来したというものです。出目金の名前は、その身体的特徴である出っ張った目の金魚であることがルーツです。

4.平均寿命

出目金は、丈夫な種類の金魚です。平均寿命は5年から10年くらいです。上手に飼えば10年以上生きることもあります。

種類の違いを解説!出目金の主な3つの種類と特徴

1.赤出目金

赤出目金は、最もポピュラーな種類の出目金です。その名の通り赤い体色を持ったおなじみの出目金です。

2.黒出目金

黒出目金は、赤出目金の突然変異から作出されました。黒い体色が特徴の出目金です。赤出目金と並んでポピュラーな種類です。

3.三色出目金

三色出目金も、赤出目金の突然変異から作出されました。三色模様の体色を持っているのが特徴です。比較的流通量の多い種類です。

こんな人に向いている!飼育に適している人とは?

1.手軽に飼いたい

出目金、手軽にペットを飼いたいという人に向いています。極端な話し、水槽や金魚鉢さえあれば飼い始めることも可能です。飼育するために多くの道具を揃えたくないという人に適しているでしょう。

2.飼育にあまり手間を掛けられない。

出目金は丈夫な種類の金魚です。水温管理もシビアに行う必要がありません。定期的な水替え以外は手が掛からないため、飼育にあまり手間を掛けられない人にも向いていると言えます。

お金の面は?飼育する場合の初期費用と方法

出目金は淡水魚を扱っているペットショップやホームセンターなどで、幅広く販売されています。出目金はサイズによって価格が変わります。

3センチメートルから5センチメートルくらいの小型のものは一匹300円から600円くらいで販売されています。8センチメートルを超える大きなサイズになると一匹2000円から3000円くらいで販売されている場合があります。オスとメスで値段の違いはありません。

出目金

グッズを整えよう!飼育に必要な4つのグッズ

1.水槽

水槽は60センチサイズ以上を用意しましょう。このサイズで3匹から4匹の出目金を飼育できます。水槽が小さいと水質が悪化しやすくなるため、水替えの頻度を増やす必要があります。できるだけ余裕のあるサイズの水槽で飼うようにしてください。また出目金は目が非常にデリケートです。水槽の中には出っ張ったりぶつかったりして、出目金の目を傷つけるような物が無い様にして飼育してください。

2.砂利

水槽の底には砂利を2センチメートル程度敷きます。砂利は無くても良いのですが、砂利に発生するバクテリアのおかげで水質の悪化を抑える効果があります。

3.濾過装置

濾過装置を設置することで、水をきれいにし、水中に酸素を供給することができます。

4.水草

水槽に水草を入れておくことで、見た目が良くなると同時に水中へ酸素を供給することもできます。水草には金魚を飼う水温に適したカボンバやアナカリスといった金魚用のものを用意するようにしましょう。なおプラスチック製などのダミーの水草は、使わないようにしてください。出目金の目を傷つけてしまう可能性があるためです。

給餌方法の紹介!主な2種類の餌とその方法

1.天然飼料

出目金の餌は、ミジンコやアカムシと言った天然飼料を与えます。天然飼料は生きたままのものを与えても良いですが、取り扱いに抵抗がある場合には冷凍された物や乾燥した物を与えても栄養的には変わりません。1日に2回から3回を目安に、10分程度で食べきる量を与えてください。余った餌は水質悪化の原因になるため、取り除いてください。

2.人工飼料

固形のペレットや顆粒状に加工された人工飼料も、出目金の餌として適しています。金魚用の餌として売られており、手に入り安く保管も簡単なので、人工飼料を使うと手間が掛かりません。餌を与える回数や量は天然飼料と同様です。

要注意!出目金に多い4種類の病気とは

1.目が取れる

出目金に特有の病気として、目が取れてしまうことがあります。出目金は特徴として目が出っ張っているため、水槽の中の物に目をぶつけたりしてダメージを受けてしまうと、目が取れてしまうことがあります。目が取れてしまったからといって、すぐに死んでしまうわけではありませんが、水槽の中は出目金がぶつかってしまうような障害物を置かないようにして飼育しましょう。

2.白点病

白点病は発症すると小さな白い点が体表に付く病気です。ひどくなると全身に白い点が広がります。原因は寄生虫です。急激な水温低下などをきっかけにして発症します。そのため水替えの時には水温が低いまま行わず、適温まで温度を上げてから行うようにしてください。症状が出た場合は薬浴します治療します。完治させるためには治療中に白点が消えてもそのまま一週間ほどは続けてください。その際にヒーターで水温をゆっくりと上げることで、治療を早めることができます。

3.尾ぐされ病

尾ぐされ病は、細菌が原因の病気で水質が悪化すると発症します。発症した場合には、水替えによって水質改善を行ってください。尾ぐされ病に掛かると治り難く、出目金の大きな尾ビレがボロボロになってしまいます。またエラに感染すると呼吸困難を起こし命を落としてしまう可能性もあります。発症した場合には、細菌が繁殖しないように塩浴し、感染を防ぐため発症した個体は隔離してください。

4.水カビ病

水カビ病、体表に水カビが付着し白い綿が付いているように見える病気です。外傷を負ったり、体力が低下している時に発症しやすくなります。発症した場合には、体表に付いた白い綿のような水カビを取って、薬浴を行います。はっきりと水カビ病を発症しているか分からない場合でも、外傷を負った個体を見つけた場合は、隔離して治療することで悪化を予防できます。

要チェック!飼育で特に注意すること

1.水替え

出目金はは丈夫な金魚ですが、水質の悪化により病気になってしまうことがあります。そのため出目金に元気がない場合には、まず水質改善を行ってください。水質を良い状態に維持するだけで、多くの問題を予防できます。

2.ヒーターの使い方

出目金の飼育に通常はヒーターを使う必要はありません。しかし水温の急激な変化を防ぐためにヒーターを使うと便利です。特に小さな水槽で飼育している場合には、水温変化が起こりやすいため、ヒーターを使うことで水温を一定に保つことができます。急激に水温が変化すると出目金への負担になるため、病気に罹りやすくなってしまいます。

3.餌を与え過ぎない

餌の与え過ぎには気を付けましょう。餌を与え過ぎてしまうと、肥満によって出目金の体調が悪化したり、病気になってしまう原因になります。また、食べ残しは水質悪化の原因にもなります。出目金が食べきるだけの適量を与えるようにしてください。

飼育する喜びとは?出目金を飼育する魅力とは

出目金を飼育する魅力は、その愛嬌のある姿です。目が出っ張った姿は他の魚には無い特徴です。丸い体とキレイで大きな尾ビレといった特徴とあわせて水槽の中を優雅に泳ぐ姿は、飼い主をいやしてくれるでしょうか。また出目金は丈夫な種類の金魚であり、飼育を手軽に始められるという点でも魅力的です。



今回のまとめ

出目金の紹介

種類の違いを解説!出目金の主な3つの種類と特徴

こんな人に向いている!飼育に適している人とは?

お金の面は?飼育する場合の初期費用と方法

グッズを整えよう!飼育に必要な4つのグッズ

給餌方法の紹介!主な2種類の餌とその方法

要注意!出目金に多い4種類の病気とは

要チェック!飼育で特に注意すること

飼育する喜びとは?出目金を飼育する魅力とは