ボールパイソンの飼育方法!3つのコツと注意点とは

ボールニシキヘビ

独特の姿から好き嫌いが極端に分かれるペットにベビがいます。その中でも、ボールパイソンという華麗な模様を持つヘビは、比較的温和で飼育しやすい種類です。コツを押さえた方法でボールパイソンの飼育にチャレンジしてみませんか。



ボールパイソンの飼育方法!3つのコツと注意点とは

ボールパイソンの紹介

1.ボールパイソンとは

ボールパイソンは、いわゆるニシキヘビの仲間です。
別名、「ボールニシキヘビ」や「ロイヤルパイソン」とも呼ばれます。

2.ボールパイソンの体長

ポールパイソンの体長は1〜1.5mほどです。
最大では2mくらいにもなります。

3.ボールパイソンの原産地

ボールパイソンの原産地は「アフリカ大陸」です。
主にアフリカ大陸西部から中部にかけて生息しています。

4.ボールパイソンの名前のルーツ・簡潔な歴史とは

ボールパイソンの名前は、身を守る時に「ボール」のように丸くなることに由来しています。

ボールパイソンはヨーロッパからの貿易航路が確立された17世紀末から18世紀初頭に、初めて文献に登場しました。

主に研究の対象として飼われたり、珍しいペットとして、一部のマニアに飼育されていましたが、ここ30年では、最も人気のある爬虫類ペットの一つになっています。

5.ボールパイソンの平均寿命とは

ボールパイソンの平均寿命は10〜20年くらいです。
過去には、40年以上生きた例もあります。

ボールパイソンのアップ

ボールパイソンの6つの種類と特徴

種類の違いやその特徴とは。ボールパイソンには通常種の他にも、体色や模様の違いにより多くの品種が作出されています。ここでは、特徴のある品種を紹介します。

1.通常種

黒や濃褐色の体色に褐色の斑紋があるボールパイソンの最もポピュラーな種類です。

2.アザンティック

黄色の色素欠乏によって、体色がクリーム色になっています。

3.アルビノ

黒色の色素欠乏により、体色が白色や黄色になっています。

4.パステル

斑紋が明るいオレンジ色に変化しています。成長するに伴って斑紋の色が濃くなる場合があります。

5.ストライプ

斑紋が縞状につながった模様に変化しています。

6.スパイダー

体色と斑紋の色が逆転しており、まるで蜘蛛の巣のように見えることから、その名が付いています。

とぐろを巻いたボールパイソン

ボールパイソンの飼育に適している人の特徴

1.温度管理できる

ボールパイソンを飼育する場合、第一に温度管理が重要になります。
常に30度前後の環境で飼育することが理想です。

ボールパイソンは温度が下がってしまうと、動きが鈍くなったり食欲不振などを起こしてしまいます。また、脱皮期間中には湿度にも気をくばる必要があります。
つねに70度以上に湿度を保つことを心がけてください。

ボールパイソンを元気に飼育するためにも、温度を始めとするそれらの管理をきちんとできる人が向いています。

2.焦らない

ボールパイソンは様々な理由で、餌を食べなくなってしまうことがあります。

そんな時に焦って色々と飼育環境を変えてしまっては、返ってボールパイソンの体調が悪くなってしまう可能性があります。
心配な場合には動物病院に連れて行きましょう。

また、ボールパイソンには獰猛になるタイミングというのがあります。普段と様子が違う、威嚇してくるような時には注意しましょう。

ボールパイソンの状態に気を配り、落ち着いた対応ができる人が向いています。

3.丁寧に扱える

ボールパイソンは荒く扱うと、飼い主を敵だと勘違いして攻撃してくることがあります。

逆に丁寧に扱うことで、飼い主を敵ではないと認識するようになります。
そうすると慣れてきて、飼い主を攻撃することは減ります。

ボールパイソンに対して、丁寧に接することができる人が向いているといえます。

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ボールパイソンを飼う場合の初期費用

ボールパイソンを購入する場合、爬虫類を取り扱っているペットショップか即売イベントで手に入れることになります。

また値段ですが、安いものでは5,000円くらいで販売しています。しかし、希少な品種のボールパイソンは数十万円することもあります。

平均的には10,000円くらいの値段で販売されおり、オスは、メスと比べると若干安く販売されています。

ボールパイソンの飼育に必要な5つのグッズ

1.飼育ケージ

ボールパイソンを飼育するために飼育ケージを用意しましょう。大きさはボールパイソンがとぐろを巻いた状態の四倍程度あれば十分です。

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2.水入れ

ボールパイソンが水浴びや水飲みをするための水入れを用意しましょう。
プラスチック製の食品保存容器で代替しても問題ありません。

3.床材

飼育ケースには、樹木のチップなどの床材を敷き詰めます。

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4.保温用具

ボールパイソンを飼育する場合、常に30度前後の環境を保つことが重要です。そのため、パネルヒーターを使って温度調整します。注意点としてはケージ内にパネルヒーターを設置してしまうと、故障の原因にもなるためケージ下に敷いて設置するようにしましょう。

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5.温度湿度計

ボールパイソンの飼育環境の温度と湿度を管理するために、温度湿度計を設置し、毎日チェックするようにします。

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餌の主な2種類と正しい与え方とは?

1.マウス

マウスはいわゆるハツカネズミです。ボールパイソンが小さい内はマウスを与えます。

餌の適切な大きさは、ボールパイソンの胴体の一番太い部分と比べて少し小さいくらいです。

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2.ラット

ラットはいわゆるドブネズミです。マウスに比べると大型です。ボールパイソンを大きく育てたいときは、マウスよりもラットを与えた方が有利です。
ただし、ボールパイソンの体に見合わない、大きすぎるラットを与えると拒食になってしまうことがあります。

ボールパイソンの体の大きさに合った、適切な大きさの餌を与えるようにしてください。

3.餌の回数

餌の回数ですが、子供のボールパイソンで2日から3日に1回程度与えます。

大人のボールパイソンの場合、月に1回から2回程度与えます。一回の量は、ボールパイソンの体の大きさに合った餌を一匹与えます。

4.餌の与え方

冷凍されているマウスやラットは湯煎して解凍した後に与えましょう。

また、野生のネズミやカエルなどは与えないようにしてください。それら野生生物には寄生虫が生息しているため、ボールパイソンの体内に寄生虫が取り込まれてしまいます。

ボールパイソンに多い4種類の病気

1.呼吸器疾患

ボールパイソンは通常、口を閉じて呼吸しています。しかし呼吸器疾患にかかった場合には、口で呼吸するようになります。呼吸器疾患は細菌、ウイルス、カビ、寄生虫などが原因となったり、湿度が高すぎたり、低すぎたりして発症する場合、刺激臭などにさらされ続けたことで発症ケースがあります。呼吸器疾患を発症した場合には、ボールパイソンを動物病院に連れて行くとともに、飼育環境についても問題が無いかチェックします。

2.封入体疾患

封入体疾患はIBD(Inclusion Body Disease)と呼ばれることもある病気です。急性の病気で、発症するとボールパイソンの命が奪われてしまう可能性もあります。発症すると動けなくなる、まっすぐ進めなくなるなどの症状がでます。ダニを介して感染する病気であり、特に多頭飼いの場合感染したボールパイソンが出た場合には、すぐに他のボールパイソンと隔離し、速やかに動物病院に連れて行って下さい。

3.卵詰まり

ボールパイソンの体内に卵が留まったまま出てこない状態です。
当然、卵を産むメスだけがこの問題に遭遇する可能性があり、肥満のボールパイソンの方がなりやすいといわれています。

症状が軽い場合は、自然に解消する時もありますが、重症の場合には命にかかわってしまう可能性もあります。

4.マウスロット

悪化した口内炎のような症状です。
何らかの原因で傷付いた場所が化膿し、口の端にクリーム状のものが付着したようになります。

発症したら動物病院に連れて行くようにしてください。

Stethoscope in hands

ボールパイソンの飼育で特に注意する3つのこと

1.温度

ボールパイソンの飼育では温度管理が最も重要になります。
常に30度前後になるように温度を保って下さい。

夏場は温度の上がりすぎに注意し、冬場は温度の低下に注意しましょう。

2.やけど

温度管理のためパネルヒータなどの暖房設備を使う場合、ボールパイソンがやけどをしないように注意してください。

ケージ内に直接パネルヒーターを設置したり、白熱球を照射する場合も、ボールパイソンが直接触れられないようにしておくことが必要です。
また隠れ家としてシェルターを設置する場合、シェルター内部の温度が高くなりすぎることがあります。その場合、やけどをしてしまう原因になることがあるため、注意が必要です。

3.湿度

温度と共に湿度も適切に管理します。
特に脱皮時期には湿度を高めにし、70度くらいを保ちましょう。

湿度が低すぎると脱皮が上手くいかず、古い皮が残ったままとなり、最悪の場合、その部分が壊死してしまうこともあります。

ケージの中のボールパイソン

ボールパイソンの飼育の魅力や喜びとは

爬虫類のペットは非常に好き嫌いが分かれます。
ただし、気に入った場合には他の動物にはない姿に魅了されてしまいます。

よく「爬虫類にはまってしまうと、気付けばどんどん数が増えてしまう」という話を聞きます。
最初は一匹で満足していたものが、どんどん数を増やして飼いたくなってしまうのですね。

そんな爬虫類の中でもボールパイソンは飼育しやすいペットです。
他の動物には無い、ヘビ独特の姿と、ボールパイソンの個性的な模様は飼い主の所有欲を満たしてくれる存在になるでしょう。



今回のまとめ

ボールパイソンの紹介

ボールパイソンの6つの種類と特徴

ボールパイソンの飼育に適している人の3つの特徴

ボールパイソンを飼う場合の初期費用と方法とは

ボールパイソンの飼育に必要な5つのグッズ

ボールパイソンの餌の主な2種類と正しい与え方

ボールパイソンに多い4種類の病気

ボールパイソンの飼育で特に注意する3つのこと

ボールパイソンの飼育の魅力や喜びとは

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